2011年12月7日水曜日

スタックの省エネ化に関する論文が論文誌に掲載

九州大学のLovicさんと共同執筆した論文がIEICEの英文誌Aに掲載されました。タイトルは「Implementation of Stack Data Placement and Run Time Management Using a Scratch-Pad Memory for Energy Consumption Reduction of Embedded Applications」です。プロセッサの消費エネルギーの中でスタックアクセスに伴うエネルギーは非常に大きな割合を占めていますが、スタックをオンチップSRAMに上手く配置することによって、オーバーフローすることなくスタックアクセスに伴うエネルギーを大幅に減らすことに成功しました。Lovicさんが九州大学に来て以来はじめてのFull Paperです。おめでとうございます。

2011年11月30日水曜日

日中異分野交流研究会に参加

11月26日と27日の二日間、中国の海南島で開催された「省エネ技術に関する日中異分野交流研究会」に参加しました。グリーンエコノミクス、グリーンIT、グリーンシティ、グリーンエネルギー、グリーンシステム、社会インフラのグリーン化の分野から日中合わせて15人の若手研究者が招聘され、一堂に会してみっちり議論しました。会議が始まる前は、そもそも議論になるのかと心配しましたが、参加者皆さんが非常に議論慣れしているのと、異分野交流慣れしていたので非常に有意義な議論が出来、とても勉強になりました。日本の多くの技術改革が産業界主導で行われてきたのに対し、中国の場合は政府主導なので非常に迅速に技術改革が進んでいるようです。善し悪しありますが、グリーンテクノロジに関しては、産業界にとってのメリットが少ない事柄が多いので、日本にもトップダウンの方針と政府の補助が必要ではないかと感じました。1年半前の2010年5月にも日中韓の若手異分野交流会が済州島で開催され、その時には、鳩山元首相、李明博大統領、温家宝首相と握手をする機会が設けられていたので、今回も同様のことを期待していましたが、今回は何も無しでした。少し残念。

2011年10月29日土曜日

システムLSI設計技術研究会に参加

10月24日と25日の二日間、仙台市の作並温泉で開催されたシステムLSI設計技術研究会(SLDM研究会)に参加してきました。国内研究会への参加は1年以上ぶりです(8ヶ月前にローカルアレンジを担当しましたが)。今回は九大の時に指導していた高田純司君の発表がありました。「キャッシュウェイ割り当てとコード配置の同時最適化によるメモリアクセスエネルギーの削減」というタイトルの発表でした。課題が盛り沢山ですが、多くの参考になるコメントを頂き非常に有意義でした。やはり対外発表では、思わぬ課題に気付かされたり、これは抑えておかないといけないというポイントを再認識させられることが良くあり、チャンスを見つけて研究会には参加しないといけないと改めて思いました。

2011年10月11日火曜日

NEXTプロジェクトに新メンバー(3)

10月1日付けでNEXTプロジェクト(最先端・次世代研究開発支援プログラム)に新たな研究員としてJi Guさんが加わりました。先月ニューサウスウェールズ大学でSC&EEの学位を取得した研究者で、プロセッサアーキテクチャや低消費電力設計技術および組込みシステム設計技術の専門家です。先月プロジェクトに加わったLeeさん同様、これからの研究成果に大いに期待しています。

PATMOS2011で発表

9月26日から28日の3日間にスペインのマドリードで開催されたPATMOSというワークショップに参加してきました。このワークショップは集積回路の低消費電力設計とタイミング設計に関する国際会議です。はじめて参加しましたが、現在所属している研究室の研究会をそのままマドリードに持っていったような感じで、非常に類似した研究の成果が多数発表されていました。私は九州大学の頃に指導していた学生の研究内容をポスターで発表しました。興味を持ってくれる人が多数いて有意義な議論が出来ました。来年もできればまた参加したいです。

発表に使ったポスターはこちら

2011年9月7日水曜日

NEXTプロジェクトに新メンバー(2)

9月1日付けでNEXTプロジェクト(最先端・次世代研究開発支援プログラム)に新たな研究員として Lee Kyungsooさんが加わりました。ソウル大のEmbedded Low Power Systemsの研究グループで学位を取得した研究者で、環境発電(Energy Harvesting)やその高効率蓄電技術の専門家です。これからの研究成果にかなり期待しています。

RTOSの省電力化の論文が論文誌に掲載

カーネロンシリコン 丸山修孝さんの論文が電子情報通信学会の和文誌Aに掲載されました。タイトルは「RTOSのハードウェア化によるソフトウェアベースTCP/IP処理の高速化と低消費電力化」です。論文の書き始めから軽井沢WSや国際会議発表などを経てやっと論文誌にまとまりました。3年をかけたかなりの力作です。

2011年8月4日木曜日

SNUのNaehyuck Chang教授が来訪

6月に訪問したSNUのNaehyuck Chang教授が今度は来訪してくれました。彼は今年のISLPEDのGeneral Co-Chairの一人です。因みに先週来訪してくれたイリノイ大のNaresh R. Shanbhag教授は来年のISLPEDのGeneral Co-Chairの一人です。Chang教授には1時間半の講演もしてもらいました。電気エネルギーを効率良く蓄えるための手法に関する講演でした。聴講者に終始質問しながら話すので聞いていた学生たちは非常に疲れたと思います。ごめんなさい。

ISLPED 2011 大盛況のうちに終了

8月1日から3日まで福岡で開催されたISLPEDが無事終了しました。参加登録者は245人で、過去17回の開催の中で最高の登録者数を記録しました。石原は財務担当委員として会議運営に携わることができて光栄です。大盛況であった分逆に少し大変な開催でしたが多くの方に満足いただけたようで非常に良かったと思います。1996年にISLPEDがシンポジウムとして誕生した年を含めて石原は過去7回ほどこの会議に参加してきましたが、技術的にかなり成熟かつ飽和してきた気がします。新たな展開が必要かもしれません。

2011年7月12日火曜日

MPSoC 2011で発表

7月4日から9日にフランスのボーヌで開催されたMPSoC2011に参加し、Energy Characterization of Embedded Processors for Software Energy Reductionというタイトルで発表しました。この会議の発表は全てシニアな研究者(大学でいうと准教授以上、企業で言うとマネージャクラス)が行います。技術の詳細に関する議論はあまり無く、どこへ向かって研究していくのかを議論するという非常に興味深い会議です。石原は今回が4回目ですが、今回も強烈な刺激を受けました。

2011年6月21日火曜日

SNUのEmbedded Low Power Lab.を訪問

6月18日にソウル大のNaehyuck Chang教授の研究室を訪問しました。環境から取り入れるエネルギーを最大化したり、その蓄電効率を最大化したりする研究をしています。数人の学生たちに最新の研究成果を発表してもらいディスカッションをしました。非常に有意義な研究室訪問でした。

2011年6月13日月曜日

DACに参加

6月5日~9日にサンディエゴで開催されたDesign Automation Conference 2011に参加して来ました。6月5日にはCODES+ISSSのペーパーセレクションミーティングがあり、それにも参加してきました。さすがのDACも今年は派手さが無く、予算的にもずいぶん切り詰めたのではないかと 思わせる内容でした。ユーザートラック(EDAを使う立場)の発表に面白い発表が多くありました。

NEXTプロジェクトに新メンバー

6月1日から古隅陽子さんが最先端・次世代研究開発支援プログラム(通称NEXTプログラム)の新メンバー(教務補佐員)として加わりました。研究室の広報活動やNEXTプロジェクトの研究補佐をして頂くことになっています。

2011年5月30日月曜日

2011年5月27日 VDECデザイナーズフォーラム

東大VDECで開催されたVDECデザイナーズフォーラムに参加してきました。
いわゆるVDEC若手の会です。石原は昨年に続き各種講演関連のオーガナイザを務めました。
若い人たちの話を聞いているとこっちも若返ります。

2011年4月5日火曜日

4月1日付けで京都大学に異動


4月1日付けで京都大学小野寺研究室に異動しました。
今後ともよろしくお願いいたします。

内閣府 最先端・次世代研究開発支援プログラムに採択


最先端・次世代研究開発支援プログラムに採択されました。

課題名:「環境エネルギーを使用する情報通信機器の組込みプロセッサアーキテクチャと
              OS制御による最適エネルギー管理技術の開発」
研究機関: 平成23年2月10日~平成26年3月31日

異動と時期が重なり、グループの立ち上げに四苦八苦しています。